シンセサイザー とは 《音楽・電気・コンサート》

一般的には主に電子工学的手法により楽音等を合成(英語: synthesize:シンセサイズ)する楽器「ミュージック・シンセサイザー」の総称。

シンセサイザーの発明は、短い解説によく見られる「ある時 誰かが 世界で初めて何かを発明し、その成果が後に世界中に広がった」といったタイプの単純な出来事ではない。

100年以上にわたる電子楽器の歴史の中で、多くの人々が試行錯誤を繰り返し、時としてほぼ同じものがあちこちで再発明されながら、技術の蓄積 と 概念の洗練 が進み、途中、戦争による停滞や 技術者の世代交代を挟んで、1960年代以降マイクロ・エレクトロニクスと共に急速な発展を遂げて、現在の形になった。 

出発点は19世紀末に遡る。最初に登場したのは発電機や電話を応用したシステムで (Music Telegraph(1876))、次に有線音楽配信を狙った巨大システムが構築された (テルハーモニウム(1897)、重量200トン)。

20世紀初頭、真空管が発明されラジオやトーキーの実用化研究が本格化すると、ラジオ技術 を応用した楽器 (テルミン(1917-1919))や、トーキー技術 を応用したサンプラーの祖先(Optophonic piano (1916-1924)) が登場した。

遅くとも1920年代初頭には楽器用低周波オシレータが登場し、それをリボンコントローラや鍵盤で演奏する電子楽器が登場した (トラウトニウム(1929)、オンドマルトノ(第2世代、 1928))。

これらの楽器は後の改良の結果、現在ではシンセの祖先と見なされているが、登場当時は非常にシンプルでシンセサイザーと呼べる物ではなかった。
update:2010年01月28日